「いがめんち」
いかの食感を残す程度にしたイガミンチは冷めても美味しいです。
いがめんちとは、弘前市とその近郊を中心に食べられる家庭料理。
イカの足(ゲソ)と野菜を揚げたり焼いたりした青森の郷土料理。
いかめんち(イカメンチ)と呼ばれることもあります。
いがめんちは終戦直後、津軽地方で生まれたと言われています。
新鮮なイカが近海から豊富に手に入った青森や八戸など、
沿岸の都市部に比べ、
弘前のような内陸の都市では、
イカは貴重で
身は大切に扱われ、
残ったイカの足(ゲソ)は包丁で叩いて
家庭で余った野菜と一緒に
小麦粉に混ぜて形を整え、
鉄板に油を多めに敷いて焼きあげたそうです。
それも残った油なんだそうです!
まさしく、あまりもので最初は作られていたようです。
戦後の混沌とした食糧難時代、
庶民に愛され、
家庭の味・母の味として受け継がれてきました。
青森の隠れたソウルフードとして今も大好きな人が多い料理です。
最近ではカレーのトッピングにされたり
しているお店もあったりします。
どんぶりにするのも美味しいです。
写真記事/鈴木雄太(グローバルキッチンサイゴン所属)
編集者/鈴木勇(グローバルキッチンサイゴン所属)