「函館バル街」
〜バル街は函館で始まりました〜
先日行われた青森姉妹都市函館で開かれた函館バル街に参加しました。
実は、次の日の津軽海峡料理人フォーラムに呼ばれまして
どうせなら、各地域で開催され、今人気のバル街が
フォーラムの前日開催されているので
バル街の発祥地である函館西地区のバル街もみてみたくなったのです。
ここで函館バル街の事をご存知ない方もいらっしゃると思いますので
函館バル街のことをご紹介させていただきますね
函館バル街は
歴史的建造物や教会が数多く点在する函館の旧市街を舞台に
異国情緒溢れる街並みを眺めながら、
さまざまな店を訪ね、ピンチョーと呼ばれる各店自慢のおつまみとお酒を食べ・飲み歩くイベントなんです
ピンチョーとはスペイン語で楊枝の意味。
楊枝でつまむような、ひと口かふた口で食べられるおつまみのことです。焼き物もあれば、揚げ物、ハムなど、種類や内容はお店によりさまざま。
お話が戻ります
函館西地区に着いたのは午後6時、すでに沢山の方が地図を持って
街を歩いているのが見えました。
「バル街」を楽しむには、まず「バル街チケット」を手に入れる必要があります。
前売券(3,500円・税込)は市内の一部店舗やインターネットにて購入することができますが、持ってませんでしたので
当日券(4,000円・税込)を購入するために
早速タクシーを降りた私達もバル街の事務局がある
「函館市地域交流まちづくりセンター」1階にて購入して
街に繰り出しました。
先ずは地域交流まちづくりセンターにて出店してる
木古内町の道の駅に新しくオープンしたレストラン「どうなんde’s Ocuda Spirits」さんのピンチョー
次は古い商家を改装した丸山園御茶ノ倉にて
青森から参加のバルhachi × Bistro橙
こちらは「小川原湖牛のロースト、バルサミコソース」などのピンチョー
同じく丸山園御茶ノ倉にて
弘前から参加のサイアン パティオ
こちらは津軽豚を使った手造りのブティファラ(腸詰め)に、ひよこ豆のピューレを添えた ピンチョー
こちらの丸山園御茶ノ倉にてなんと弘前の有名な山崎シェフとご一緒になりバル街巡りをさせてもらうことになりました。
こういった訪問先でのいろんな出会いもバル街巡りの楽しみでもあります。
歩いて函館港の煉瓦が素敵な金森倉庫を眺めながら
港の横にある
国の重要文化財「太刀川家住宅店舗」を再利用したカフェにも
伺いました
こちらでは弘前から来たというバンドの方々がジャズの演奏もして
有名な日本酒の“久保田”の蔵元の方が来て久保田の大吟醸も提供されてました。
さらに移動
次に伺ったのは生家を直してはじめたという
茶店バーやまじゅう
こちらは超満員で
地元ミュージシャンによる漫談ウクレレライブがあり
超盛り上がっていて、お酒そしてピンチョー、さらに楽しいライブ堪能しました。
最後は
末広町のバルレストランラコンチェ
こちらはスペイン料理のお店なんですが
古民家をリフォームして和と洋がミックスされて
とってもエキゾチックな雰囲気でオシャレな空間
スペインの生ハム、ハモンセラーノが沢山吊るされていたのにはビックリしました。
こんな感じで
飲み歩きした函館バル街ですが
音楽あり、楽しいライブあり、歴史ある街並み堪能
もちろん美味しい料理、お酒ありと人気の秘密が良くわかりました
最後に
函館バル街の始まりなんですが
バル街が誕生したきっかけは、
2004年2月に函館市内で開催された「スペイン料理フォーラム」というスペイン料理の国際会議。
市内でスペイン・バスク料理のレストラン「レストラン・バスク」のオーナーシェフ深谷宏治(ふかやこうじ)氏を中心に、スペイン料理の文化を世の中に広めようと企画したイベントなんですが
さらに、会議前日には、前夜祭として「西部地区で一晩のバル街を」という催しを開いたそうです。
スペインのバスク地方でバルが連なる中を巡り歩く雰囲気や楽しさを再現したいと企画されたもので
歴史的建造物や文化的施設が数多く立ち並ぶ西部地区のお店に一軒一軒呼びかけて開催したそうです。
これが、バル街のはじまりです。
そして企画は大好評!
またやってほしいという声が多数寄せられ
「函館西部地区バル街実行委員会」が作られ、
毎年春と秋に開催することになり
これが全国各地に拡大。
チケット制で地域内の飲食店を巡るイベントが各地で開かれるようになったんです
「バル街」は、人と人とが気軽に交流できる機会でもあり、街をじっくり見直す機会にもなります。
これからも各地域にて開催されると思いますが
是非バル街お楽しみくださいませ
バル街の発起んである深谷シェフにもお会いしましたが
とっても素敵な方でした「レストラン・バスク」にも是非行ってみて下さいませ
街グルメin青森
記事編集/鈴木勇(グローバルキッチンサイゴン所属)